「NICO×frogs(ニコフロ)」とは…
関西と関東を中心に活動している“植松ゆき”が2017年に立ち上げた演劇ユニット。
同年7月に旗揚げ公演を行う。
その後ニコフロ主催で様々なジャンルの講師を招き合同ワークショップを開催。
「#関西の役者が踊ってみた」とは…
2020年にコロナ禍に突入以来、舞台やイベントが極端に減ったことを受け出演機会を失った関西の演者たちに声をかけ立ち上げたダンス映像企画。
主に約12時間で振付・演出・撮影を行う。
(現在もYouTubeにて更新中。)
第二回公演『OBACHAN』の稽古場インタビュー
そんなニコフロが立ち上げた【#関西の役者が踊ってみた】での、第二回公演『OBACHAN』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
第二回公演『OBACHAN』の主宰・演出・振付の植松ゆきさんに見どころを直撃してみました。
Q.なぜ今回『OBACHAN』を上演しようと思ったのですか?
A.今回タイトルにもなっている「オバチャン」をテーマにしたのは、誰もが絶対に出会ったことのある『カッコイイ』人だと思ったからです。
私の中で、オバチャンって最高で(特に大阪のw)これでもかってくらいお節介して来たり、今は言われたくないって思う痛い所をつかれたり、聞いてもないお得情報を教えてくれたり……そんなオバチャンが鬱陶しいけど大好きだからです。
今は私もその仲間入りですw
Q.今回の振付・総合演出として特に気をつけた事があれば教えてください。
A.今回、脚本は劇団壱劇屋の【竹村晋太朗】氏に依頼しました。
プライベートでは夫婦生活を共にする私のパートナー。
似た感覚を持っているのでとても信頼し今回も脚本をお願いいたしました。
しかし、だとしてもやはり他人なので『OBACHAN』を書いた彼の頭の中を覗く作業に毎回苦戦しています。
なので演出面で気をつけている事は、彼の頭の中と、演じる役者さんの頭の中を覗く作業に没頭しすぎて、「自分の考えを後回しにしないように」気をつけています。
Q.今回の出演者の魅力を教えてください。
A.私がメンバーをキャスティングする時に1番大切にする事は【優しい人】です。
もちろん優しいだけでは駄目ですが、優しいからこそ芝居にもダンスにも深みがあって、笑顔が素敵で、言動や気遣いが繊細な方ばかり。
誇れるカンパニーだと自慢できます。
Q.今回の作品の注目のポイントを教えてください。
A.ありすぎて困るのですが、開始10分ですかね…。
私が観劇をする時も「開始10分でその世界観に引き込まれるかどうか」が大切だと思っています。
この「開始10分」で、どれだけお客様に『来て良かった』と思って頂けるかに賭けています。
Q.楽しみにしている皆さまへのメッセージをよろしくお願いします。
A.芝居をすること、踊ること、歌うこと……我々演者にとってそれは普通のことで、当たり前で、生活の一部です。
舞台に立つという機会は生きる為の『命』そのものとも言えます。
昨今、この命(それらの機会)が、様々な理由で奪われている気がしてます。
それでも、我々は芝居して踊って歌ってお客様に喜んで頂くことしか出来ない…
「笑顔の為に。」
とにかく誠実に、汗だくで取り組んでおります!
舞台に立つ私たちを見守ってくださる皆様にはいつもとても感謝しております。
本当にありがとうございます!
座組一同、今回も楽しんでもらえるようOBACHAN魂で頑張ります!!
劇場でお会いしましょう。
【主宰・演出・振付 植松ゆき】
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インタビュー所感
今回稽古場にお邪魔させて頂き一番に感じたのは、その明るいパワーと皆様のチーム感の良さです。
関わる全員の人柄の良さを、全身に浴びました。
見に来た人を「楽しませたい」というエンターティナーの根底にある意地や生き様がそこにはありました。
この企画の始まりでもある、”コロナ禍をキッカケに舞台に立つ機会が激減した演者たちの『表現の場を絶やさないぞ』という諦めないパワー”がこの作品には間違いなく存在していました。
暗いニュースばかりが飛び交う今の日本には必要のパワーを目撃できます。
明るい気持ちになりたい方にはとてもオススメできる作品だと感じました。
【観劇ライター:syun】
今回の公演の詳細
NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた 第二回公演
『OBACHAN』
【日時】2023年10月6〜8日
10月6日(金)20時〜
10月7日(土)12時〜/16時〜
10月8日(日)12時〜/16時〜
(本編80分予定)
※千秋楽以外アフターイベントあり
【会場】大阪市立芸術創造館
【チケット】
最前列特典付チケット ¥4,500
一般チケット ¥3,500
当日チケット ¥3,800
【チケットURL】
https://ticket.corich.jp/apply/271652/